木には優れた点だけではなく、欠点もあります。

特に「傷がいく・凹む・価格が高い」など、マイナスイメージを持たれている方も多いことでしょう。


木の良い所ばかり紹介するのではなく悪い所もご理解いただき、

その悪い所も含めて木の良さを知っていただけたらと思います。



短所1  燃える・腐る・色違いや節がある



板や家具に使用する場合には欠点になりにくい項目ですが

住宅に使用する場合、欠点となるかと思います。




短所2 変形する



湿度に応じて膨張収縮し、また木表側に反る癖があります。

乾燥材は反りがでにくくなりますが、暖房器具や室温・湿度によって

変形してしまう場合もあります。



短所3 割れる



木材が乾燥して収縮する変化が大きく、そのひずみが至る所にでることで起こります。防ぐことは難しいと言われていますが、割れ止め剤を塗ったり鎹で割れを止めたりすることで最小限に抑えることはできます。乾燥後は割れは生じにくくなりますが、変形と同様、室温や湿度によっては干割れが生じる場合がございます。



ここまでは木の悪い所を説明しましたが、木の本当に良い所も紹介させていただきます。



長所1 木の表情と香り




木は、樹種ごとに独特の木目や色合いを持っていて、それぞれの樹種が持つ強度や硬さ、色合いになどにより様々な表情や香りがあります。無機質な人工的な製品では出す事の出来ない変化のある多彩な表情をもっておりそれが人気の秘密でもあります。また日々の気分によって木目が違って見えたり色の変化が楽しめるというのも木でしが味わえない長所かと思います。



長所2 温かみがある、湿気を調整する




空気をたっぷりと含んだ木材は鉄やコンクリートに比べて圧倒的に熱伝導率が低く、外気温を伝えにくい断熱性を持っています。木の床は裸足で歩いても温かみを感じます。このように夏は涼しく冬は暖かい室内環境を自然に整えてくれるのです。また、木材には湿気を吸収・放出する性質もあります。木の家は人が快適に感じる湿度を比較的保ちやすく、カビやダニなどの害の発生を防ぐ効果もあります。




長所3 人に優しい



気分をすっきりさせてくれる森のすがすがしい香り。

森林浴が体にいいのは、樹木から発散される発揮性物質フィトンチッドのおかげです。

フィトンチッドとは、杉や桧(ヒノキ)の葉をちぎった時に漂うあの香りのことです。

杉には大脳の働きを活発にする働き、桧(ヒノキ)には消炎、鎮静作用があるなど、多くの効力がひそんでいます。

また、マウスをつかった臨床実験では、木製の箱、コンクリート製の箱と金属製の箱でマウスの飼育をしたところ、木製の方が生存率、成長率ともに非常に高くなりました。




長所4 子供の情緒を豊かにする



木造家屋をはじめとして私たちの周りには、家具、食器、おもちゃに至るまでたくさんの木製品が存在します。

では、こうした木製品は子供たちにどのような影響を与えているのでしょうか。木の机の柔らかな感触、ほのかな香り、自然の作り出した目に優しく映る木目は、子供たちを温かく包み込み、やすらぎを与えてくれます。

日頃勉強やコミュニケーションの悩みなどに追われ、子供たちは大きなストレスを抱え込んでいますが、木の机を使うことによって不安定な情緒が穏やかになり、心に潤いが出てきます。

温かくてぬくもりのある木は、子供の情操教育にも大いに役立っています。